Aa

メキシコ・墨州議会が性的少数者を優先対象へ

1 回閲覧通報シェア音声

画像出典:Wikimedia Commons

2026年10月、メキシコ国内で最多の人口を擁するメキシコ州の議会において、重大な人権関連法の進展が見られました。超党派の議員で構成される議会合同委員会が法案を審議・可決し、性的マイノリティおよび多様なジェンダーの人々を、州および市町村の社会福祉政策における「優先配慮対象グループ」として指定する方針を承認しました。

メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)の調査によると、メキシコ州は同国内で最も多くの性的マイノリティ当事者が暮らす自治体です。しかし、雇用の不安定さや医療アクセスの格差、経済的困窮など、当事者を取り巻く社会的課題は深刻な状況にあります。今回の法改正は、単なる一時的な給付や支援措置にとどまらず、州法に基づく恒久的な法的認知と制度的支援を確立することを主眼としています。

法案の策定にあたっては「Conquistando Corazones」などの人権擁護団体が積極的に関与し、国家再生運動(Morena)や労働党(PT)をはじめとする各派閥の議員が合同委員会で超党派の支持を表明しました。委員会での可決を受け、法案は今後メキシコ州議会の本会議へと送られ、最終的な討論と採決に付される予定です。

国際的な人権支援ネットワークである「It Gets Better México」は公式SNSを通じてこの前進を伝え、市民社会に対して本会議での採決動向に注目するよう呼びかけました。法曹関係者は、法案が成立すれば地方自治体の予算配分や住宅・若年層支援において性的少数者への手厚い施策が義務付けられ、中南米地域における先駆的な社会保障モデルになると指摘しています。

ノースアメリカ編集部:リアム・スミス

出典:LGBTQ News

共有
AD