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ブラジル検察が次期州議員を差別発言で提訴

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ブラジルの次期州議員カンポピアノ氏(左)と連邦下院議員ヒルトン氏(右)

画像出典:metropoles.sp

2026年10月、ブラジルのサンパウロ州検察庁(MPSP)は、プライア・グランデ市議会議員でありサンパウロ州議会議員選挙で当選を果たした自由党所属のエドゥアルダ・カンポピアノ氏に対し、トランスジェンダー差別にあたる言動があったとして民事公益訴訟を提起した。検察側は、社会主義自由党所属でトランスジェンダー女性のエリカ・ヒルトン連邦下院議員に対する発言が違法な人権侵害に該当するとして、司法による処罰を求めている。

検察庁の訴状によると、問題の発言はサンパウロ州議会選挙の投開票から数時間後に発信された。同選挙においてカンポピアノ氏は男女を通じて最多となる195万6238票を獲得して当選し、一方のヒルトン議員は連邦下院議員選挙においてサンパウロ州の女性候補として最多得票を記録していた。結果判明後、カンポピアノ氏は交流サイト上でヒルトン議員を「生物学的男性」と呼び、生物学的な男性がサンパウロで最も多く票を得た女性の座を占めることは決してないと揶揄する文章を公開した。

サンパウロ州検察庁は今回の民事公益訴訟において、カンポピアノ氏に対して州の公共利益防衛基金(FID)へ集団的慰謝料として10万レアルを支払うよう命じること、公的な撤回と謝罪を行うこと、および将来にわたり差別的な発信を差し控えることを請求した。さらに、1年以内に社会的包摂に関する研修講座を受講し修了証明書を提出するよう義務付けることも求めている。人権担当検事のリカルド・マヌエル・カストロ氏は、公職にある当事者の性自認を公然と否定する行為は正当な政治的議論の枠組みを逸脱しており、差別およびジェンダーに基づく政治的暴力を構成し得ると指摘した。報道時点でカンポピアノ氏の事務所から公式な見解は出されていない。

分析によれば、今回の提訴はブラジル司法当局が政治空間における差別的言論とジェンダー政治暴力を厳格に取り締まる姿勢を示した重要な事例とみられている。ブラジル連邦最高裁判所はすでに同性愛嫌悪やトランスジェンダー差別を人種差別犯罪と同様に処罰する判断を下しており、女性に対する政治的暴力を禁じる連邦法も整備されている。議会における性的少数者の進出が進む中、検察による本件の法的追及は、選挙での得票数にかかわらずすべての政治家が憲法上の人間の尊厳と反差別規範に服すべきであることを明確にする動きとして注目されている。

サウスアメリカ編集部:イザベラ・ロドリゲス

出典:サンパウロ州検察庁公式発表およびブラジル紙メトロポレスの報道を総合

資料出典:

ブラジル・サンパウロ州検察庁公式ウェブサイト

サンパウロ州立法議会公式ポータル

ブラジル連邦下院公式ウェブサイト

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