モロッコ、フェズでLGBTQ+の8人に判決

この画像はイメージであり、記事内容とは直接関係ありません。画像出典:Ramon Karolan
国際的なLGBTQ+権利団体All Outは2026年10月5日、モロッコ北部フェズで起きたLGBTQ+の人々に関する事件で、8人に判決が出されたと発表した。7人は直ちに執行される懲役8か月、残る1人は執行猶予付きの懲役3か月を言い渡された。被告らは8月に逮捕されており、支援団体は捜査や裁判の進め方に懸念を示している。
All Outとモロッコの雑誌『TelQuel』によると、事件は8月19日、フェズのリラク地区で発生した。逮捕された人々にはトランスジェンダーの人も含まれ、数か月にわたり同じ賃貸住宅で共同生活をしていたという。All Outは、近隣の人々が住宅の外に集まり、住人に罵声や脅迫を浴びせ、石を投げたと説明している。住人は警察に助けを求めたものの、警察は住人側の約10人を逮捕したという。この暴力行為については独立した確認が取れておらず、当初の逮捕者数にも報道間で違いがある。
All Outによると、8月24日の初回審理は全国的な弁護士ストライキと重なり、被告側に弁護士が出廷できなかった。同団体は、その後の手続きでも実効的な弁護が確保されなかったと主張している。本稿の確認時点では、独立して検証できる裁判所の判決原文は公開情報から確認できず、上訴の状況も独立には確認できていない。
背景と分析:モロッコ刑法第489条は同性間の性的行為を犯罪とし、6か月から3年の懲役と罰金を定めている。別の事件では、フェミニストでLGBTQ+の権利を訴える活動家イブティサム・「ベティ」・ラシュガル氏が、2025年に「Allah is lesbian」と書かれたTシャツを着た写真を投稿したとして、懲役30か月と罰金5万ディルハムを言い渡され、同年10月に控訴審でも判決が維持された。骨がんを経験した同氏について、人権団体は2026年、収監中に健康状態が悪化していると報告している。これらの事件は、同性間の行為の犯罪化、適正な裁判を受ける権利、表現の自由をめぐる懸念を改めて浮き彫りにしている。フェズ事件の詳細は、今後確認可能な司法資料に基づいて検証する必要がある。
アフリカ編集部:イマニ・マケナ
資料:





