スペイン、アストゥリアスがLGBT法可決

画像出典:Carla Antonelli
10月14日、スペインのアストゥリアス州議会は同州初のLGBT法を可決し、7年に及ぶ立法の道のりを終えた。極右政党Voxの4議員を除く全会派が賛成票を投じた。これにより、アストゥリアスは性的少数者の専門立法を持たない「例外」ではなくなり、関連法制のない自治州はカスティーリャ・イ・レオン州だけとなった。
「レズビアン、ゲイ、トランス、バイセクシュアル、インターセックスの人々とその家族の差別撤廃と真の実効的権利平等」をうたうこの法律は、性的指向、性自認、性表現に基づく差別に対する保護枠組みと制裁制度を確立。公的および公費助成ネットワーク内でのいわゆる「転換療法」を禁止し、公立・協約校にLGBT嫌悪のいじめ対策プロトコルの導入と、生徒の自認と自称名の尊重を義務づける。地方の「セクシリオ」(性的指向や性自認を理由とする故郷離れ)にも特に目配りする。LGBT参与評議会の創設や、公的補助金の審査で受益者の平等・反差別計画を評価することも盛り込まれた。立法過程では保守派の修正が加わり、16歳未満の性別移行には家族の同意が必須、未成年者の氏名・性別変更は認められないことになった。
アストゥリアスを代表する性的少数者の人権団体XEGAは「アストゥリアスはもはやスペインの異例ではない」と祝い、法律の成否は「十分な資源と厳格な実施」にかかると強調した。全国LGBT+連合(FELGTBI+)のパウラ・イグレシアス(Paula Iglesias)会長は新法を歓迎しつつ、カスティーリャ・イ・レオン州が依然唯一の空白だと指摘した。国民党のマヌエル・シフエンテス(Manuel Cifuentes)議員は、留保はあるものの「責任として」賛成し「必要だ」と述べた。唯一反対したVoxはこの法律を「思想の独裁」と呼んだ。PSOEの上院議員でトランス活動家のカルラ・アントネッリ(Carla Antonelli)もSNSで可決を祝った。
分析者は、2014年にアンダルシア、カタルーニャ、ガリシアが先駆けて州法を制定して以来、スペインには現在20の州法(総合13、トランス専門7)があり、カスティーリャ・イ・レオン州を除く全自治州をカバーすると指摘する。同州では3月の選挙後に国民党とVoxが連立を組み、立法が停滞した。今週アラゴン州が16万1000ユーロのLGBT支援枠を廃止したことと対照的に、アストゥリアスの可決は、性的少数者をめぐるスペイン各州の分岐が続いていることを示す。一部の地域で権利保障が前進する一方、他の地域では既得の成果が後退に直面している。
ヨーロッパ編集部:ルーカス・バッカー
情報源:アストゥリアス州議会、エル・パイス、FELGTBI+、XEGAおよび公開報道(情報提供:カルラ・アントネッリ)
参考リンク:
https://elpais.com/sociedad/lgtb/2026-10-14/asturias-aprueba-su-ley-lgtbi-y-deja-a-castilla-y-leon-como-la-unica-region-sin-normativa-para-el-colectivo.html
https://revistarainbow.com/ley-lgtbi-asturias-aprobada/
https://diversosmagazine.com/asturias-aprueba-su-ley-lgtbi-tras-anos-de-reivindicaciones-y-deja-a-castilla-y-leon-como-la-unica-comunidad-sin-una-norma-autonomica-especifica/
https://mioviedo.com/asturias-aprueba-una-historica-ley-lgtbi-con-el-unico-rechazo-de-vox-ni-un-paso-atras-ni-un-derecho-menos/






