オランダ首相が同性婚約者との第1子誕生予定を発表

中央の女性は2人の代理母リサさん
2026年10月19日、オランダのロブ・イェッテン首相と、同性の婚約者でアルゼンチン出身のフィールドホッケー選手であるニコラス・キーナン氏は、交流サイトのインスタグラムを通じて2027年に第1子が誕生する予定であることを公表した。公開された写真には、超音波検査の画像を手にして笑顔で肩を寄せ合う2人の姿が収められており、イェッテン首相は「とても特別な存在がやってくる。2027年に会おう、小さな命」と言葉を添えた。
発表によると、2人は人工授精などの生殖補助医療を通じ、卵子提供者の女性とリサという名の代理母の協力を得て子どもを授かった。イェッテン首相とキーナン氏は声明の中で、卵子提供者と代理母のリサ氏、そして彼女たちの家族に対する感謝は言葉では言い尽くせないと述べ、周囲の献身的な支えがあって初めて親になる夢が実現したと強調した。
イェッテン首相が率いる与党「民主66」は公式声明を発表し、代理母と卵子提供者はいずれもオランダ国籍で2人の友人であり、すでに自身の子どもを持つ母親であると説明した。オランダ国内では商業的な代理出産が法律で禁じられているが、今回のケースは金銭的な動機を一切伴わない無償の善意による協力であり、国内の法規範に則って行われたことが明記された。2人は2024年11月に婚約し、2026年夏の挙式を予定していたが、同年2月にイェッテン氏が同国史上最年少かつ初の公然たる同性愛者の首相に就任したことに伴い、結婚式を延期していた。
分析によれば、現職の政府首脳が同性パートナーとの間に代理出産を通じて子どもを迎える今回の発表は、欧州における多様な家族形態の受容を象徴する歴史的な出来事とみられている。2001年に世界で初めて同性婚を法制化したオランダにおいて、首相自身が透明性をもって生殖補助医療による家族形成を公表したことは、性的少数者の家族権に対する社会的な理解を一層深める契機として国内外から広く注目を集めている。
ヨーロッパ編集部:ルーカス・バッカー
出典:オランダ・ニュース、AP通信および政党「民主66」の公式発表を総合






